[雑文]新書よりも論文を読め62について



荒木優太さんの「新書よりも論文を読め」は毎回楽しく観ており、またなるべく、その内容の紹介を含めてツイートするようにしているのだが、扱われる論文そのものを読むまでにはなかなか至らない(加えて言うと、ツイートする元気すらなく、ただぼんやり観ているだけの時もある)。

今回めずらしく荒木さんが紹介している、山崎さんの論文そのものを読んだ。1960年代に暮らした信州のお母さんたちが、"読書会"を通して安らぎや楽しみを仲間たちと共有していたことが分かって心が温まった。最近"読書会"のコミュニティとしてのあり方について考えていたのもあって、彼女たちの「しなやかでしたたかな」"読書会"のあり方にすこし励まされたような気もする。

山崎さんの論文は大学院の修士論文の一部に大幅に手を加えたものなのだが、自分が書いたものを丁寧に扱い、また熱心に加筆していくような姿勢は素晴らしい。この論文を読むことで、自分の中の、漠然とした"社会学者"のイメージがいまひとつ更新されたようだ。