2005-06-12から1日間の記事一覧

村上龍 / 2days4girls (集英社)

「2日間で4人の女とセックスする方法」なんていう扇情的な副題が付されていますが、これは村上マナーです。テーマは「記憶」。あとは「依存と救済の差異」みたいなところかなー。SMを否定している。相変わらずマッチョ+加齢に伴うセンチメンタリズム、とい…

舞城王太郎 / 好き好き大好き超愛してる。(新潮社)

造本が変わってる。活字2種類つかってるし。ユーモア、文体、生と死、エンターテインメント、そこらへんがうまい具合に攪拌されてる。才能だなあ。

舞城王太郎 / みんな元気。(新潮社)

呆気にとられる感じ。完全にノックアウトされた。激しく文藝。エンターティナーで文体のひと。彼の文体に読みながら巻き込まれていくのが心地よいです。で、また、クリティカルなひとでもあります。

しりあがり寿 / 弥次喜多 in DEEP (1,2巻、廉価版、エンターブレイン)

「生と死」がテーマなのだね。いやー、すばらしい。でも廉価版を買うべきではなかったかも。縮尺率のせいか、コマや描線が微妙に歪んでいる。ときどきマンガ文庫なんかを見るとひどいものがあります。

中島義道 / ぐれる!(新潮新書)

生に対するネガティブなアティチュードが芸風になっている印象あり。この人死ぬまで「どうせわたしは/あなたはすぐに死ぬのです」って書いて、飯食っていくんだろう。「もうすぐに死ぬ」とか若いころから言っている人はたいてい自殺しない。わたしの祖母なん…

菊地成孔 / 歌舞伎町のミッドナイトフットボール(小学館)

まとめて一冊の本(解説をサンドウィッチのように挟んでいる)で読むとおもしろさが違う!

最近の読了本。