2006-09-14から1日間の記事一覧

内田樹 / 私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)

「時間」と「他者」という概念の幅広さを思い知ることができる。あとは、「ユダヤ」そのものを語るのではなく、どのような語られ方をされてきたかを語ったり、その周縁について語る、その振る舞いがとても興味深かった。

勢古浩爾 / ああ、顔文不一致 (洋泉社新書y)

タイトル以外は特に読む価値の無い本。特に読む価値の無い本を読みたいときにお勧め。

北尾トロ / 裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

わりとくだらない調子だが、人間の悲哀が伝わってくるところは良い。

伊丹十三 / 日本世間噺大系 (新潮文庫)

読みたいものが無い人でも読んでしまいそうな具合な文章ですよ。おいしい蕎麦みたいだ。

伊丹十三 / 再び女たちよ! (新潮文庫)

伊丹さん、なんで死んじゃったのかなあ。という問いは誰しも抱くのだろうけど、彼のエセーを読んでいると、彼の死がなんとなくわかるようなわからないような気持ちになってくる。たぶん錯覚に違いない。