2009-02-13から1日間の記事一覧

佐藤優 / 獄中記(岩波書店)

獄につながれ、これ幸い勉強ができると嬉々として振舞う変人の日記。本書では省かれた独房での己を律する忍耐と努力があったのだろうが、基本的には雑事にかまけず難解な思想書ばかり読んでいる強靱な精神に驚き呆れる。筆者が役人の柄に収まる個性でなかっ…

椎名誠 / 砲艦銀鼠号(集英社)

シーナ・ワールド三部作の続篇。灰汁と可児と鼻裂の三人があやしい砲艦でポリマー漂う北東アジア地域らしい海域をあてどなく旅する。彼らの生業は・・・(略)。単純に続篇が読めることがうれしい。ぜひまた別の物語で彼らと出会いたいものだ。