那須正幹 / 銀太捕物帳 闇の占い師(岩崎書店)

那須正幹 / 殺人区域(ポプラ社)

那須正幹 / 屋根裏の遠い旅(借成社)

呉智英 / マンガ狂につける薬21(メディアファクトリー)

村上龍 / ハバナ・モード(KKベストセラーズ)

椎名誠 / 『十五少年漂流記』への旅(新潮選書)

椎名誠 / からいはうまい(小学館文庫)

ばるぼら / NYLON100% 80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流 (アスペクト)

東海林さだお / 偉いぞ!立ち食いそば(文藝春秋)

星新一 / 人民は弱し 官吏は強し(新潮文庫)

椎名誠 / くじらの朝がえり(文春文庫)

椎名誠 / とんがらしの誘惑(文春文庫)

椎名誠 / 時にはうどんのように(文春文庫)

佐藤優 / 国家論 (NHKブックス)

星新一 / 明治の人物誌 (新潮文庫)

ロバート・ワイマント / ゾルゲ 引裂かれたスパイ(上、下巻)

柴田哲孝 / 下山事件 最後の証言(祥伝社文庫)

週刊朝日の取材チームが分裂した中では一番の出来だろう。大部だが読み易い。単に謀殺事件としての下山事件を捉えるのではなく、時代背景や政治状況についてもつぶさにフォローされている。真偽を問わず、事件の真相への検証へ迫る地道な仕事が積み重なって…

諸永裕司 / 葬られた夏(朝日文庫)

渡米して事件関係者に取材するところはさすがに読みがいがあるが、『週刊朝日』の原稿をもとにしているので森達也『下山事件』(新潮社)とどちらを先に読むかで印象が大きく変ってしまうはず。しかし、信じるものがあった時代というのは何か眩しい。信念は時…

重松清 / みんなのなやみ(理論社よりみちパン!セ)

桂米朝 / 落語と私(ポプラ社)

これは名著!分かりやすいし、詳しい。落語(噺)の魅力 がこまやかに描かれている。

森達也 / ベトナムから来たもう一人のラストエンペラー(角川書店)

森達也 / 下山事件(シモヤマ・ケース) (新潮文庫)

下山事件の魅力をよく伝えるが、結局取材に徹せず、失敗をアイデンティティの問題に持ち込んでしまう弱々しさが何とも言えない。が、そこが面白さでもある。映像にするはずが、雑誌社に話を持っていく時点で「そりゃまずいだろう!」と叫んだら案の定…。

椎名誠 / メコン・黄金水道をゆく(集英社文庫)

赤瀬川原平、東海林さだお / 老化で遊ぼう(新潮文庫)

爆笑の連続である。ふたりともすごい70歳だが当たり前か。表現者のエリート老人たちである。若者も読もう。へろへろ生きていいのさ、と勇気付けられるだろう。

堤未果 / ルポ 貧困大国アメリカ(岩波書店)

これでもかこれでもかと暗澹たる米国の姿を伝えている。文章と構成は稚拙だが、筆者の行動力が伝わってくる点ではとても迫力がある。素朴な論旨とポジティビティでベストセラーになるのもうなづける。

東浩紀、北田暁大編 / 思想地図(NHKブックス別巻)

2本ある座談会が面白い。東の鋭さと萱野の正しさにコーフンした。それにしてもブックデザインがダサすぎる。なんとかならなかったのか。何とかする気も無かったのか。予算の問題か。 「社会的関係と身体的コミュニケーション―朝鮮学校のケンカ文化から」とい…

中沢新一 / 古代から来た未来人 折口信夫(ちくまプリマー新書)

小西康陽 / ぼくは散歩と雑学が好きだった。(朝日新聞社)

小西さんの非モテ感と繊細さにうっとりした。 しかし、小西さんドナ・ルイスの「I Love You Always Forever」までチェックしてるとは…。さすがだ。 この曲日本ではあんまりヒットしなかったが、小生が1997年に米国に行ったときの思い出の1曲。

速水健朗 / 自分探しが止まらない(ソフトバンク新書)

癒し系ビジネスのルーツについてよく調べてある。速水氏の著作はよく調べてあり感心するが、ぶっとい芯のような主張はなくカタルシスに欠ける。

伏見憲明 / さびしさの授業(理論社よりみちパン!セ)

伏見の誠実で丁寧な文章はいいが、なぜ自分がゲイであることやひょっこりひょうたん島オタクであることに一切触れないのだろうか。さびしさと言いつつも「授業」として客観的に書くためにか。もっと作者の姿をさらけ出してほしい。たいへんさびしい。