川西政明 / 文士と姦通(集英社新書)



作家が近代的性欲(笑)に苦しんだエピソード満載。創作と恋愛の関係など。
覚えているのが、島崎藤村が姪を孕ませてしまったとか、芥川龍之介は巨根だったけれど
まじめすぎて、性欲を解放できなくて神経衰弱に陥ったとか。そんな話。
近代の偉大な文人って、ほとんど「D.T.」ですね。この生真面目さはなんなのか!と
驚きのあまり風邪を引きました(10月8日ごろ読みはじめた・ちょうどその日は新宿で踊っていました)。

川村湊 / 日本の異端文学(集英社新書)



発熱しながら、主に布団の中で読んだり閉じたりしてました。中里介山大菩薩峠』に一章裂いてあったのが、印象的。
橘外男日影丈吉満州/台湾体験についてのエピソードは刺激的でした。ブルブル!

アルフレッド・ヒッチコック / サイコ



ヒッチコックのオープニングの洒脱な感覚は、やっぱり英国仕込みなんでしょうか。
「めまい」のオープニングとか、今観てもいいよねー。音楽もいいしねー。
ちなみにpsycho(psychopath)ってのは、「精神病質者」ってことみたいですね。
昔の辞書で、「性格異常」って訳されているのを見たことあるけど、どうなんでしょ。言い換えかな?まあいいや。
映画の最後で医師が「服装倒錯」について説明するくだりがなぜかおもしろかったです。