Tangosteen Recording -2

 9時から10時にかけて全員起床。コウリョウくん、ノブくんの朝食の買出し班とアンドゥさん、シイナさん、ぼくの布団等片付け班に分かれる。なんかこういう合宿みたいな雰囲気久しぶりだな(笑)。ミュージシャンってアマチュア時代はみんなこういう感じなのかしらんと思う。外に出ると雨もあがり上天気。空気がそこはかとなく甘くて、春の気配を感じさせる。ジュンペイくんは、予定があるようでひとり帰宅。


 買出し班が帰宅して、5人で、ホットケーキを焼いて食べる。おいしい(笑)。みんなで宇多田ヒカルやSAMについて喋りつつ、楽しい朝食を済ませたあとは、コウリョウくんが今朝起きて思いついたアイデアを聞きながら、セッション再開。


 一度→四度の展開は教会っぽい。荒廃した未来のカソリック教会をイメージした曲をやりたいということで、ワルスタ、ペンギンカフェなどの曲を聴きながら、みんなでイメージを膨らませ、座禅堂に行って、20分ほど座禅。座禅初体験(笑)。ひんやりした静かな空間で無心になろうと努めるが、なかなか難しいもので、耳がいろんな音を拾ってしまう。そのうち諦めて、あるがままに身を任せる。自然音の奏でるリズムが心地よい。天然のアンビエント感覚だなあ(笑)。よかよか。


 基本的にミニマルという軸に沿って、CとGの2コードでの曲をやろうということになり、コウリョウくんがエレアコ、シイナさんエレキ、ノブくんマンドリン、小生は電球や文鎮を叩きながら(笑)セッション。文鎮をボルトで叩くと、とても良いベルのような音がする。曲は結局、ムームのような感じになった。北欧的で美しいけど、シリアスなムード。ぼくの叩く文鎮の音が、ユーモラスでイイとみんな誉めてくれた(笑)。BPMはは77くらいで、かなりゆっくり。ためし録りで、夢中に演奏して汗をかき(文鎮だけど・笑)気づくと5時を過ぎていた。


 コウリョウくんの車で近所のサイゼリアに行って、夕食。帰宅後、クリック音を聴きながら、それぞれのパートを録音。コウリョウくんはlogicというソフトを使っていて、いわゆるハードディスクレコーディングというやつなのかな(良くわからない・苦笑)。シイナさんは2パート。エフェクターを変えると音が全然違って、ひとつはまるでスティールパンのような音がしていた。ノブくんはソロっぽくなる部分があって、何度も何度も録り直す。アンドゥさんは、ノブくんの弾くタイミングに合わせてリアルタイムで、エフェクターをかけて、音を変調させていた。コウリョウくんは、エレアコを録音。最後にぼくの文鎮を録音して、終了。町田の駅まで送ってもらい、アンドゥさんと小田急線で新宿まで。乱歩の「吸血鬼」も車内で読了。零時前に帰宅し、入浴。お茶を飲むつもりで居間に行くと、耳子が彼氏にねだられたというマフラーを編んでいて悪戦苦闘中(もうすぐ春じゃ…?)。ノロケ話に付き合っていたら、4時近くになってしまう。結婚についてとか、来るべき未来についてとか延々と語られた(笑)。妹も何時の間にかずいぶん成長していたんだなと改めて思ったり。「おにいちゃんは、頭が良いのか悪いのか分からない」だとお!そんなにぼくの未来を心配しないでくれ。頭はたぶんかなり悪い。暗い気分になる余裕も無く布団に入り就寝は5時。