一柳慧作品集Ⅱ (1991, fontec)



 中原昌也一柳慧についてかなり熱い文章を書いていたのが、個人的には記憶に新しい。小野洋子の最初のダンナ。
 いかにも現代音楽という感じの音楽。分かりやすい。そして、またいかにもクラシック畑の人がやっている、という感じの雰囲気が漂う音。音の一つ一つに対するセンシティヴな感覚が感じられる。それはプレイヤーの技量によるものだとも思う。このアルバムは主に80年代に氏が作曲したマリンバ中心の楽曲5篇を収めている。使用楽器はマリンバ、ピアノ、ヴァイオリン。基本的にポップな人なのだと思う。異常に変態的、という感じもしないし、聴いていて眠くなるところもあるけど、楽しめた。