クアルテート・エン・シー / Gonzaguinha, Caetano, Ivan, Milton (Polygram, 1980)



カルテート・エン・シーは'60年代から活躍するブラジルのボーカルグループ
らしいのだが、詳しいことは知らない。このアルバムでは、ブラジルの著名な
作曲家(ゴンザギーニャ、カエタノ・ヴェローゾイヴァン・リンス、ミルトン・
ナシメント)の作品を集めて絶妙なコーラスを聴かせる。 とくにカエタノ・
ヴェローゾ作「LUA, LUA, LUA, LUA〜CANTO DO POVO DE UM LUGAR」メドレー
での、繊細で複雑なハーモニーワークには驚嘆すること必至。スウィングル・
シンガーズや シンガーズ・アンリミテッドなど、ジャズ・ボーカル・グループや
ソフトロックのサウンドを上回る洗練された印象がある。バッキングは時代の
せいか、ちょっとフュージョンがかった音だが、流し聴くのにもとても心地よい。