倉田喜弘「日本レコード文化史」(1992, 東京書籍)



 これは唯一固い本かな。明治の初期に、米国から日本にレコード(当時は蝋管製)が
入ってきて、人々が驚いたところから始まり、第2次大戦中の言論弾圧、戦後のLP誕生を経て、CDの誕生までを当時の資料を元に詳しく描いています。この本が出版されて、約10年経って今またレコード文化は大きな岐路に立っているわけですが。


 ぼくが目当てにしていたのは大戦当時、歌謡曲も厳しく検閲の対象になったのだけれど、
それがどんな具合に行われていたかで、運良くお目当てにしていた記事がありました。機会があったら、その辺をあらためて文章にまとめたいと思っています。


今読んでいる本は、野田努「ブラック・マシーン・ミュージック」(2001,河出書房新社)。この本は、去年の正月に夢中になって読んだのだけど、おもしろいので再読しています。