Rock’n’rool

友人に誘われ、3年ぶりの武道館で、アラニス・モリセットを観る。
正しい産業ロックって感じで、良かった。ドラムスうまいし。
半端じゃなくライブをこなしてる感じで、プロのエンタテイン
メントだなーと、つくづく感じる。オープニングはPCから音を
出して、混沌とした感じで、ツインギターとぎりぎりにブースト
したヘビーなベースが、ギュインギュイン唸って、かわいい(笑)。


殆ど曲も知らないけど、フックに至るカタルシスが秀逸だし、
なんといっても歌がうまい!ファルセットがきれいに出るね。
独特のメロディーラインなので、音外してるのか?と最初は
思ってしまったけど。客層はわりとお姉さんが多い感じ。電球を
仕込んだうちわをふったり、両腕の肘を曲げて前後運動する人や
終始飛び跳ねている人々や、ヒット曲(なのだろうたぶん)で
自然にディレイしていく手拍子など「おお!メジャーなロック
コンサートだあ(笑)」と新鮮な気持ちに。雰囲気は適度に
退廃でアーバンで懊悩で、でも基本的には健康的な感じ。
MCもほとんどなく(日本だからかな)、タンタンと歌いつづけて
それも良い。歓声にこたえて「I Love You」とか答えるよね、
やっぱロックスターだから(苦笑)。たまには産業ロック観るのも
いいものだ、と思いました。予定調和っていやあ、そうなんだろう。
けど、きっと観るのは、最初で最後だろうし。しかし、やっぱプロ
って凄いね。演奏がうまいと聴き応えがあるんだ。音で持ってかれる。


ボーカルの後ろで、ベース弾いてるバンドセットははじめて観ました。
ラニスはベース聴きながら歌ってるのかしら。ドラムスは叩き過ぎ
なくて、良し。リードギターとキーボードが非常に地味な感じで、
好感がもてた。リズムギターがお調子者のマッチョくんで笑えた。
ミドルテンポの比較的ゆっくりした曲では、心底人の声(唄)のもつ
力強さに打たれました。ビバ!ロック・ボーカル。ラブ&ピース(笑)。


久しぶりにビル・エヴァンズ『アローン』を、聴きながら帰宅。
うっとりし過ぎで、なんだかこのまま死ねたら最高だなあ、と思ったり。