Proco VS Rach

新宿のタワーレコードで『プロコフィエフ:戦争ソナタ集(ピアノソナタ
第6-8番)』(LONDON)を購入。演奏はウラディミール・アシュケナージ
彼は指揮者としても大変有名な人ですね。'93年から'94年にかけての
わりと最近の録音なんだけど、いや、凄いわ。「グルーヴしてらあ」と、
思わず歩きながらつぶやいてしまいました@新宿新南口階段下。しっかし
まあ不協和音の数々がドカンドカンとまるで焼夷弾のように胸を焦がすの
です。兄さん!小生は、まだまだ精進が足りんです。クラシックってのも
未知の領域だなあ。じゃ、ジャズを知ってるのか、と云われると首肯するのに
迷いますが。兎に角ソナタ6番の第4楽章がとても自由な感じでたまらないです。
『マッチョ・ピアノ』に入っていた、ポンティ師匠のストラヴィンスキー
凄かったですが、プロコも凄いですね。


それにしてもクラシックフロアを、はじめてつぶさに見たのだけれど、
なかなか魅力的。ラフマニノフの自作自演集とか売ってるし。しかも
'20-'30年代の録音だという。昔の録音物の音声を好む小生としては
うう、ぜひ聴いてみたい。たまにNHKのドキュメンタリーで流れたりする、
ニュース映画や、昔の番組の端整なアナウンスとかに、どきどきする、
そんな感覚を理解していただけるでしょうか。


今日も結局こうやって書いていると午前3時を回って、さすがに、眠たく
なってきます。思えば、ぼくが一番最初に聴いて感動したピアノ協奏曲は
ラフマニノフの2番でした。とてつもなく甘いケーキのような肥満的センチ
メンタリズムに溢れた名曲です。その後、調子に乗ってスメタナやドヴォル
ザークやムソルグスキーリムスキー=コルサコフも聴いてみましたが
甘ったるいケーキの味がやはり忘れられませんでした。昔は堅いおせんべいが
好きだったのに(バッハさんや、ヘンデルさんや、偉大なる古典な方々です)
最近はセンチメンタル(っていうか「ロシア的叙情」なんていう風に音楽の
教科書には書いてありそう)なケーキにどっぷりつかって肥満中です。そんな
ぬるま湯精神をひっぱたいてくれたのが、今日買ったプロコフィエフでした。