鶴見俊輔、小熊英二、上野千鶴子 / 戦争が遺したもの (新曜社)



鶴見俊輔へ、若い小熊と、壮年上野が質問をぶつけて鶴見を通して日本の戦後を覗いてみようという試み。
読み物としてとてもよく出来ていて読みやすいし、分別ある大人とどこか稚気をひそめた風情の鶴見の発言は楽しい。
そう気負わずに読んでみてよいと思いますが、未読の方はこの本を小熊の『民主と愛国』の
副読本のように読んでもよいかも。鶴見の人物については、小熊の同著でもずいぶんとページが割かれています。