タテイシさんからの返信への返信 その1 ごらんの皆様へ



遅くなりましたが、今回問題となっている箇所をまず、小谷野敦『評論家入門』(平凡社新書)から引用します。
コメントしていただけるのはうれしいのですが、タテイシさんと、小生以外誰も問題となっている箇所をご存じないので参考まで。



精神的苦痛の耐え方


さて、もう一つ、悲しいことを書かなければならない。いま述べたように、論争というのは、なかなか精神的にきついものである。
胃が痛くなったり、自律神経失調症になったり、いろいろある。これを免れるいちばん簡単な方法は徒党を組むことである。


(略・共産党に入ってしまおうかと考えた事がある。文壇の派閥に属すつもりはないが、「自分が親玉の党派を作る気なら、ある」。
「こういう精神的苦痛に耐えるには、妻とか夫とか恋人とか、そういう人がいたほうがいい」と述べている)


しかし、そういう相手を誰もが持ち合わせているわけではない。そういう時は、もちろん友人との会話で苦痛を紛らわせるのが
いいが、それでも苦しいときは、精神安定剤デパスパキシルセパゾンなど)や抗鬱剤ドグマチールなど)、睡眠導入剤ハルシオン
などを用いるといい。日本ではつい最近まで、こういう薬を使うのは危険だとか邪道だとかいう風潮があったが、米国などでは、
精神的なストレスの大きい仕事をする人はたいてい常用している。


まあ、評論家などというのは、あまり堅気の仕事とも言えないので、ガタガタブルブル、そんな薬まで飲んで論争するなんて
ご免こうむる、というような人は、はなからやめておいたほうがいいだろう。(以下略)


小谷野敦『評論家入門』(平凡社新書、207〜209ページ)
この箇所を読んで、以下の内容について読者各位には判断をしていただきたいです。ご意見があればメールでお送りください。