2-1 自慰の種類



筆者は十八歳頃、伊丹重三編集の雑誌『モノンクル』(朝日出版社)を通して、「「イメージのないマスターベーション」というのもあって、自分の肉体の快感だけのものもある」(45)ことを知る。筆者の「経験や感触から言うと、十代後半から、二十代にかけての男のオナニーというのは、ヌード写真やアダルトヴィデオを「おかず」として用いる」が、一般的に「オナニーのし始めというのは、必ずしもそういう形は取らないのではないか」(46)とし、幼児オナニーと思春期オナニーを区別している。