2-2 「おかず」の発見とその種類



筆者は「中学生のころ、NHKで人形劇『真田十勇士』を放送していて」、その原作(柴田錬三郎作)を読んだところ、「擬古的な文体で書かれた何とも官能的な小説群」であり、「その内、官能的な場面を読んで興奮することと、一物を刺激することとが重なり合いはじめ」(48)た。その後、高校/大学時代は「セックスも何も、女の人と「付き合う」ということがなかった」ので「ひたすらオナニーに励む童貞であり続けた」(49)。そして、筆者の「「おかず」は映像と文字織りまぜていろいろ変化した」が、結局アダルトヴィデオにもヘアヌードにも飽きてしまい、「今ではただのヌードを見ただけでは何も感じない」(50)という。