第81回 ギラギラナイト@高円寺円盤






開演三十分前に円盤に着いて、EPなど見る。パット・ブーンやスリー・サンズなどが100円。レコードプレイヤーが壊れっぱなしなので買わない。見るだけ。


最初は永田一直氏のDJ。青年海外協力隊の歌や加藤隼戦闘隊の歌などをかけていて面白かった。


二番手は田口史人氏のDJ。和物レアグルーブ中心。背景映像では、東大安田講堂三島由紀夫自決、あさま山荘事件金日成死去時の北朝鮮の様子、やくざの指詰めの模様、マイケル・ジャクソンライオネル・リッチーが談笑する光景、岸和田だんじり祭りなどがミックスされており、いかれポンチだがどこか秩序ある感じ。それをセンスというのだろう。


三番手は岸野雄一氏。現代音楽と演歌を二枚使いしたりで面白かっこいい。そしてDJは永田一直氏に戻る。ファンキーミュージック。午前二時一分、イエロー・マジック・オーケストラの「テクノポリス」が流れる。ギラギラしてナイ、キラキラ・エイティーズな流れへ。二巡目の田口氏は激しく子供ポップス。背景を彩るのはドリフターズ在籍時のいかりや長介と若かりし頃の丹波哲郎。昔の知らないハッピーな曲がたくさん聞けて楽しい。


午前三時、秘密博士のDJは「ドラえもんのうた」インスト版で始まる。レコードをかけながらマイクを取り出し歌うのが面白い。カラオケの練習を聞いているようでもある。途中から岸野氏が歌と踊りで加わりたいへん愉快な塩梅に。午前四時半、レコード歌謡ショウが終わり、その後、岸野氏のトークを挟んでバトルDJ。テーマは日本の60年代ポップス。これまた愉快。パンダソングやイルカ(人間のほう)ソングがかかる。


三井理峯氏による平成三年政見放送がプロジェクターに流れて、午前六時過ぎにお開き。非常に自由な音楽観を感じさせる催しで楽しかった。なお、イベント自体の感想/印象/紹介はまろん(id:marron555)さんのこの記事にかかれているものがとても適切なように思えるので未読の方はぜひご一読を。