日本語のふぉーくとろっく@下北沢mona records



下北沢はmona recordsで川村恭子さん企画のイベント「日本語のふぉーくとろっく」。


一番手はまちかどゆうえん(http://machikadoyu-en.ddo.jp/)。珈琲屋でアルバイトしながら歌う。大滝詠一でひとりはっぴいえんどな塩梅。まだ若手なのだろうが、カバー曲が一番良く聴こえるというのは問題だろうか。



二番手はアーリータイムス・ストリングスバンド(http://www12.ocn.ne.jp/~atbb/)。オールドタイミーな日本語ジャグバンド。メンバー各人がそれぞれボーカルを取る、芸達者なグループ。昭和八年公開の恐怖映画を題材に古き良きアメリカを歌う「キングコング」、ジャギーな楽器たちで力強く奏でられるセカンドラインな「ダンダンディランドゥ」、「ツイスト・アンド・シャウト」と「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」をうまく折衷し、コミカル&ペーソスに都会な砂漠をコーラスする「灼熱」など印象的な曲が多かった。



トリを飾るはフリーボ(http://www.geocities.jp/web_freebo/)。バンド名は風来坊を捩ったのだろうか。それとも英語のfreebee(タダ券、無料チケットというような意味)から採っているのだろうか。それは兎も角、都会的な品のある女性ボーカルと充実したバンドサウンドで聴かせる芯のある日本語。アーリーの後だと、少し下世話さが欲しいなとも思ったが、わたしの前に座っているカップルが声を潜めて何かささやきあっていて「おお、そうか、デートに見に行っても外さないバンドかもしれん」とやや不埒な得心をした。「夜想曲」という端正なバラッドの、星空にかけ上がるようなベースラインが美しかった。しかし、充実した「濃い」音楽がたくさん聴けてよかった。フリーボのベーシスト、じょうずだったな。



山下スキル(http://www004.upp.so-net.ne.jp/flipside/)さんのDJの途中で後ろ髪を引かれながら、帰路につくはずだったのたが、なんと休日ダイヤと平日ダイヤを間違えており、往生した。しかたなく新宿の漫画喫茶で夜を明かして始発で帰宅。我ながらこのアホさ加減にはあきれる。