NHKスペシャル −明治− 第2集「模倣と独創〜外国人が見た日本」 (総合テレビ)




 短期間で急速な近代化を果たした明治の秘密とは何か?明治期に日本を訪れた多くの外国人たちの記録から、その秘密を解きあかす。
 日本の開国は、「東洋の神秘の国」がそのベールを脱ぎ素顔をさらけ出した時でもあった。以来、多くの外国人が日本を訪れ、さまざまな記録を残した。日本人の技術力に早くから気づいていたアメリカの提督ペリー。時間に追われない職人の仕事ぶりを記録したフランス人ブスケ。そして、日本の民衆が見せる素朴で温かな人柄に魅せられたイギリスの女性旅行家バード。これらの記録には、異文化の目でこそ捉えることができた日本人の特質が描き出されている。
 なかでも、注目に値するのは、日本に土木技術を教えたイギリス人ヘンリー・ダイアーである。ダイアーは、日本人は優れた独創性を持っていると評価し、「東洋の小国がわずか30年で近代化を果たした原動力は何か」を解きあかす書物を著した。ダイアーが教頭を務めた工部大学校は、建築家の辰野金吾やアドレナリンを発見する高峰譲吉など多くの人材を輩出する。
 ダイアーの愛弟子だった田邉(たなべ)朔郎は、師の教えを活かし、西洋の技術を日本の実情にあうように応用することで、近代化のための大工事をなしとげた。帰国後も田邉と交流を続けたダイアーは晩年、日本がその独自性を失いつつあることを心配する記述を残す。
 日本の近代化を見つめた外国人たちの記録から、「ものづくり日本」の原点にある智恵と工夫の実態を探り、日本人の独創性とは何か、日本人が近代化と共に失ってしまった美点とは何かを描く。


http://www.nhk.or.jp/special/libraly/libraly05.html


おもしろいんだけど、ちょっと啓蒙的過ぎやしないか、と思った。