神田〜日本橋〜新宿



 先日日記でもお知らせしたが、セントラルイースト東京(http://www.centraleasttokyo.com/)という催しに因み、神田周辺でいろいろなアーティストがデザイン展示やインスタレーションをやっているので、午後から見に行く。面白さ、というよりは、空きテナントに溢れる作品のエナジーに打たれる。人間というのは面白いものだな。内神田から錦町あたりまでビルをはしごするのも奇妙な体験だ。


 日本橋では、外国人作家も参加する「オフィス・ヴァキャント」という出し物を少し覗く。アレクサンダー・ゲルマンという米国人(たぶん。西海岸ぽいアクセントだったから)パフォーマーがいて、彼の作品解説がわかりやすい英語で良かった。通訳にわかるよう気を遣って話していたのがよくわかった。プロの通訳ではなかったからだ。「作品を作るときはいつも真剣にやっているが、あらゆるアートにユーモアが大切だと思っている」という彼の発言には大いに同意する。彼の音響作品は、口で言うのは難しいが、たくさんのスピーカーを積み上げ、一対ごとにそれぞれ別の音源がランダムに流される趣向。彼の作品は一貫して、時間の小さなシークエンスに注目する要素があって、興奮させられた。


 駅前に戻ると西口商店街脇でシルクスクリーン体験をやっていたので、Tシャツにリー・モーガンをプリントさせてもらう。すてきなイラストだったし、記念になった上、実用的だ。夜も更けた頃、新宿に出て、歌舞伎町の青葉で骨付き酢豚を齧って帰った。