ジャッジに一票(既聴)―「菊地成孔のチアー&ジャッジ」第1回 宇多田ヒカル“Be My Last”

Be My Last(DVD付)


 昨日の夕方、神田駅前のブックファーストで一度聴いてみてから、菊地氏の書かれたふたつの評を読んでみたのだが、「鈍い輝き」という表現が実に適切であるように感じられた。今までのシングル曲に無い全体的にダルで、ダークな印象。鬱的なヴァイブに満ちた作品だと思う。制作意欲を高めるのにだいぶ苦労したのではないだろうか。こういう作風で統一された新しいアルバムがリリースされたら、それはそれでおもしろいかもしれない。わたしは「ジャッジ」評を支持する。ちなみにヴィデオについては観ていないのでなんともいえない。