ユリイカ2006年4月号 特集=菊地成孔 正装の、あるいは裸の (青土社)



 「1年間に3000回以上セックスをこなした」「今でも1日に5回は射精する」という発言ばかりが印象的だったけれども、伊藤俊治(東京藝大教授)との対談が、非常に文藝風味でおいしゅうございました。なんだか、音楽家の特集とは思えない特集なのだけれど、菊地さんのキャラクターを思えばそういうものだろうと得心。
 菊地さんの音楽に対する文章は随筆的なものが多くて、「批評」という感じではなかった。果たして「ユリイカ」は文藝誌なのだろうか。てゆうかさあ、「批評」って何でしょうね。なんでしょね。