武満徹 (河出書房新社)

武満徹 (KAWADE道の手帖)


 武満徹の音源はいくつか持っているのに聞いておらず、とても神経質で気難しい人だったに違いないと偏見を抱いていたが、そういった無知を明るくする助けになった。武満の人間的な魅力に、エッセイや論考や対談を用いて多面的に迫った一冊。本人によるエッセイが抄録されているが、随筆家としても大変魅力がある。若者向け武満入門としてわりと良いのではないかしらん。著作を読んでみよう。音源も聴きなおしてみよう。