映画美学校/音楽美学講座/特別講義:音から音楽へ(基本的な音の概念について)@京橋・映画美学校
講師:高山博
- 音とは何か・・・空気の振動(充満しているものが振動する/分子の密度が変わる、寄ったり離れたりする)疎密波であり、気圧の変化である。音を波形でグラフ化するが、それはあくまでも分かりやすさのためである。空気圧は相対的な高低を表す指標。音は一秒間に数百〜数千回振動している。(ソフトウェア「Reactor」)往復する波のように表す。波形を再現すると同じ音になる。
- 人間の可聴域は20Hz〜20Khz Hzは一秒間に音が振動する回数を表す。20Hzであれば1秒間に20回振動するということ。0.5〜15hzくらいまでは人間は振動として感知し得る。
- 低周波公害。
- 音の特徴
- 大きさ/小ささ(疎密の変化...dB(音の大きさは鼓膜の振動に拠る・0dB〜120dB・人間の耳が耐えられるのは70dBくらいまで)
- 高い/低い(pitch/単位時間当たりの波が増える
- 音色(波形の形そのもの
- シンセサイザー・・・音の疎密を操るマシーン
- 音の種類⇒音程のある音/音程のない音
- 基音...ある音の中で、一番低い音
- 上音...ある音の中で、一番高い音
ピークを持った上音を持つタイプの音(音程が分かる)
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- サイン波...上音を全く含まない音(マスキングされやすいので、ひずませて
使うことが多い。矩形波に近づく)
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- 音程のない音...手拍子、エアコンの稼動音、シンバルの音(pure tone/poor
tone)
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- ホワイトノイズ...音色の選択を回避できる/すべて上音?/矩形波
- あらゆる音はサイン波の集合体として表現できる
- 和音としてではなく、音色として、人の耳は認識する
- orchestlation・・・人がシンセ。複数の楽器でひとつの音色を作り出す。
- 音の高さ⇒フレーズ
- 音の大きさ⇒オーディオ
- 音色⇒文化/趣味性/センス
- ことば・・・音のピーク(母音をかたちづくる・フォルマント)
- 子音自体には音程がない=ノイズである
- 母音には音程がある
- フォルマントを抑える子音/母音の乗せ方⇒山下達郎のひとり多重コーラス
- マンハッタントランスファー4声のソリ
- イングリッシュホルンやオーボエには母音的な癖がある
- 口の形の共鳴を作る⇒言語によって異なる
- うなり(差音)・・・2つの周波数(2つの音)が近いときに、その差の成分が聞こえる(ワウワウワウワウといったかんじ)例:430Hzと440Hz
- オクターブ(12音)上で音を重ねる・・・ある音の1オクターブ上の音は周波数が2倍になる音を重ねたときは、周波数が低い音が強調されて聴取される例:100Hzと200Hzの音であれば、100Hzが強調される