菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール@九段会館

 前半は終始うとうとしていた。ストリングスの不協和サウンドだけが、印象に残っている。演奏は全体的にこなれており、アルバムからだいぶ崩した感じ。三沢泉と大儀見元のパーカッションがポコポコアンサンブルした曲(たぶん「儀式」)が大変よかった。バンドネオンアーティキュレーションが素晴らしく、官能を堪能。座席が狭く堅く難儀したが、これは九段会館に行く醍醐味でもあるのだ。いや、トルメントとは、まさに九段会館の座席のことを言うのですな。