映画美学校/音楽美学講座/特別講義:ミュージック・シンセサイザーの歴史@京橋・映画美学校

講師:松前公高岸野雄一

  • アナログシンセサイザーとはどんな楽器か
    • 倍音を沢山含んでいるノコギリ波を減算方式で成形して音を作る。具体的には、電気回路の電圧変化等によって成形が行われる。もともと、シンセサイズ(synthesize)とは「合成する」という意味で、「自然音はすべてサイン波に分解できる」という数学的証明があり、理論上はサイン波の合成(加算方式)であらゆる音が作れるのだが、70年代-80年代の技術では実現不可能であり、減算方式が採用された。現代のいわゆるソフトウェア・シンセでは加算方式による音の成形が可能である。

(つづく)