貞本義行 / 新世紀エヴァンゲリオン (4〜11巻、角川書店)

新世紀エヴァンゲリオン (11) (角川コミックス・エース (KCA12-11))


 一気に読んだ。4巻から11巻まで。4巻と、5巻が刊行される間に2年くらい経っているのだけれど、この間には劇場版の公開があって、そういった状況に貞本の作家性が流れ込んでいてなかなか良い感じ。レイやゲンドウといった、説明不足/説明を省かれたキャラクター(アニメではそれはそれなりに機能していて、わたしは好きなのだけど)が、より血の通った肉付けを施されていてマンガ版はマンガ版で評価できるなあ。ただ、これを完結させるのもなかなか大変そうではある。ヱヴァでオルタネイトな「物語」が語り終えられる前に、果たして描ききれるのだろうか、という疑問は否めない。