オマール・ソーサ・アフリーカノス・カルテット@モーションブルー横浜



夕方まで仕事があったので、21時半開演のセカンドセットを観た。ほぼ定刻通りにオマール登場。会場から大きな拍手が起こり、グランドピアノの前に着くと、いきなり弦に直接手を突っ込んでプリペアド・ピアノふうなパフォーマンス。「うわあこれでもしかして一曲やるのか!?」と思ったがさにあらず、やがて打鍵しはじめる。ボーカル兼パーカッション2名とエレキベース1名が順にステージに上がり、演奏が続いていく。オマールの才能は明らかで、他の3人が全員おまけに見えてしまう。かなり洗練されたファンキー・チューンが中心で、スロウな曲で使用している音源の音色はちょっと微妙なワールドミュージック系。ニューエイジな雰囲気もあるか。オマールがまるで発電所のように弾き始めると、そのリズム/音の端からグルーブが生成されて、ミニマリスティックかつパーカッシブなうねりの中に聴衆が巻き込まれていく。レストランバーのような会場ではなく、もっとダンスできる大きなハコにふさわしい音楽だった。アンコールなしで1時間半の演奏は短かいかと思ったが、濃厚で時間の長さはあまり気にならなかった。