南博トリオ@代官山・晴れたら空に豆まいて



数年ぶりに代官山へ。開演前より南さんは少なからぬ酒類を召し上がっていたようで酔いどれ詩人なピアニズムは比較的アグレッシブ・ナイトだった。処女エッセイ集『白鍵と黒鍵の間に』から抜粋しての朗読もあって会場の笑いを誘っていた。50分くらいのシンプルなセットで、もちっとこってり聴きたいなあと思った。ブルー・マンデーの前の日なのでしずかに焼酎を啜りながら、いつか大富豪になったら屋敷の中にコンサートホールを打ち立てて、南博トリオのパトロンになって毎週末がスペシャルナイト、毎月一度演目を決めるのだがセンスが悪いと南さんに指弾されぬようナイスなセレクションにするため、ジャズ教養&ジャズセンスを身につけねばならんなあと考え、終演後は妄想の大風呂敷を拡げたり畳んだりしながら帰路に着いた。楽曲はみな足早にわたしの前を通り過ぎてしまった夜だった。