菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール@東京グローブ座




定時で仕事が終わったので、ラッキーだった。開演時間が遅れていて助かった。ところどころ寝ながら聴いた。グローブ座は、中くらいのライブハウス…渋谷のクアトロよりは大きいくらいでステージと客席はかなり近い。座席背面がベースの低音域に合わせて振動したり、中域がやや割れたりしていたが、PAがわりと優秀なようで、音は次第に良くなった。雅楽シミュレーション風のオープニングからめくるめく二時間くらい。林正樹のピアノ良過ぎ。とんでもないポリリズミックなシンコペ・グルーヴ。ベースも良かった。ぺぺは旋律がただれたような退廃美なんだが、リズム面の充実がそれを活力ある音楽にしている。南博と鈴木正人がいたころは成熟を超えて腐臭のする崩れ落ちそうな音楽だったが、バンドとしてのダイナミズムを優先すれば、あのままではいられなかったのだなあとしみじみ思った。わたしはあの徹頭徹尾デカダン・エキゾ風も相当好きだったが。帰ってうどんを作って食べて寝た。