庵野秀明総監督 / ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破



仕事帰りに19時過ぎから観ました。えげつなく、あざとく、だいぶ力強い、愛という人の業(欲望)を肯定した物語になってました。力強いセカイ系アニメかな。ちと寂しい気もした。結構、観ながら先が読めちゃったし(笑)。最終的な評価は『Q』および完結編の鑑賞を待ちます。何年先になるか分からないけど、すでに作業が始まっていそうな禍々しい気配が………。



しかし映画館に若者たちが多くてびっくりした。高校生が制服で来てたり。テレビシリーズ放映時は乳幼児だったような子たちですよ。確実に時が経っているんだなあ、と『序』を観た、二年前と似たような感慨を抱いたり。いやあ今回は地味に染み入るセリフが多かったなあ。そして緒方恵美の鬼気迫る熱演に震えたなあ。1800円払って、これだけ楽しめればナイスです。蛇足。もうテレビシリーズも旧作映画も、『序』も観てないひとにはついて行けないだろうな。そういう意味では依然クローズドな作品ではある。え、「いまさら観てないでいくほうがどうかしてる?」うん、まぁそうですが。


  • 追記(2009/6/29)




『破』を観てわたしの動画日記がカラーによって削除された理由もわかりました。わたしの予想が(偶然にも?)、『破』のストーリーを構造的に捉えてしまったんだなあと。論理的に思考すりゃ誰が考えてもそうなるかなって気はしたけども(笑)。