2005-07-17から1日間の記事一覧

サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィル演奏 / シェーンベルク:グレの歌

CD

聴いていたら、疲労とその心地よい天使の歌声のような旋律が相俟って昇天してしまいそうに官能的だった。これ、生で聴いたら、そうとうカタルシスがあるだろうと思う。生で聴いてぜひ一度精神の排便感を味わいたい。

中村光夫、三島由紀夫 / 対談・人間と文学 (講談社文藝文庫)

一度読んだだけじゃ、うまくめとめられないような気もする。おもしろい。 三島由紀夫ってひとは、雑駁に言うと、大日本帝国ルネッサンスをやりたかったひとなんだなーという印象。結局、叶わずして自決するわけだけれども、こういう変態のひとは(明らかに変…

磯田和一 / 書斎曼荼羅 (1巻、東京創元社)

これは絵巻+絵詞みたいな構成の本で、読むというか見ていくという塩梅なんだけれども、成功者のでっかい家に沢山本があっていいなあ、という感じ。磯田の絵はあんまり好みじゃない。(笑い)とか汗のマークを多用するのが嫌だ。仮にもイラストレーターなん…

ユリイカ(特集:ポストノイズ、2005年3月、青土社)

めくっていたら、田所(http://yoppa.jpn.org/)さんのお顔を拝見して、ありゃまと驚いた。たどさんは「ポストノイズ系」のひとなのだろうか。ちゅうかね、この「ポストノイズ」っていう概念はいまいちわかんなくて、フォーカシングの甘い特集だと思います。菊…

菊地成孔、大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー』書評@毎日新聞

2005年7月17日(日)付毎日新聞東京版書評欄に井上章一(国際日本文化研究センター助教授)による『東京大学のアルバート・アイラー』評が載ってます。かいつまんでいうと、「今までジャズの本はあまりに文学的過ぎていた、しかし、これは画期的な本だ、わた…