2005-08-30から1日間の記事一覧

菊地成孔 / CDは株券ではない(ぴあ)

この本を読んで、オレンジレンジが少し気になる。まず、オレンジレンジファンの方で、特にパクリ騒動に心を痛めている方が読むといいと思う。あんまり読まなさそうだけど。 この本は一冊丸ごとほとんど何の役にも立たない文章だけど、おもしろい。でも批評と…

佐藤嘉尚 / 「面白半分」の作家たち』(集英社新書)

70年代を象徴する雑誌といわれた雑誌『面白半分』企画者/編集長による回想記。若き日の大御所たちの雰囲気が伝わってきて、おもしろい。とくに開高健を読んでみたいと思った。

嵐山光三郎 / 死ぬための教養(新潮新書)

こんにちの宗教は人間の人生について無力で、救済ではなくむしろ世界に広く破壊や絶望をもたらしているので、ほとんど頼り甲斐がない。それに代わる杖は死、つまり人間の生についての「教養」しかない、というテーゼに従う「教養書」の紹介本。文体は決して…