2006-06-24から1日間の記事一覧
ウェブ上でもずいぶん評判が良いようです。「シリーズ最高傑作」というくらいのひともいるようです。確かに全体的に文章に緊張感が溢れていていいなあ、と思いました。で、この物語を読みながら「成熟したジャンルにおける自己批評」について考えていたら、…
キョンの長文モノローグって、ほとんど好きな女の子に意中を明せない中学男子みたいな具合で、延々読んでいると結構キツい。もう、それはそれはエクスキューズの塊。単純な学園青春ものに終わっていないところが、救いというかおもしろさというか。
主人公というか狂言回し:キョンのモノローグ/地の文=本編を覆う「いらだち」は、結局、ハルヒに対して素直にラブを言えない(言ってしまったら、「物語」にならない/あるいは「物語」が終わってしまう)「いらだち」であって、構造的に彼はハルヒに対する…