宮崎駿監督 / ハウルの動く城



18日、新所沢レッツシネパークにて観賞。ストーリーには飛躍があるけれど、悪くないんじゃないか。それから、木村拓哉の声優は悪くなかった。むしろ、ヒロインを演じた倍償千恵子の声に違和感を感じた。「たいして容姿に恵まれていない平凡な掃除好きの女性」を声で表現しているのだろうが、画が「耳をすませば」(近藤喜文監督)の雫を髣髴とさせるような(劇中後半短髪時)姿でギャップを感じた。物語の大筋は想像通りだったが、美輪明宏が演じる魔女がとてもいい味を出していた。空を飛ぶ戦艦は「風の谷のナウシカ」に出てくる蟲(王蟲ではない)そっくりだ。そしてあの犬ときたら、モデルは宮崎監督自身に違いない。という感じ。


本作の「老女の活躍」「新しい家族観」「燃える街の描写による厭戦」というあたりに、今日性を感じた。 おおむねキャッチーな作品である。相変わらず久石譲の音楽は好きになれないが。


評価:★★★☆☆