2-3 自慰具の種類



筆者はヘンリー・ミラーの小説を読みその影響で、カップラーメンを使ってオナニーを試みたが、「全然オナニーの快楽というものが」(51)なかった。現在では、「カップラーメンの容器をひとまわり小さくしたようなものにスポンジを詰め、仕切りを入れてオナニー用ローションを浸したものが安価で発売され」て、「これが最高」(52)だという。また、「オナニー用具は女性用のほうが実用的だろうと思う」(53)と言い、
日本には徳川期に「張形と呼ばれる女性用自慰具が売られていた」(54)ことを付け加えている。なお、この後、森鴎外』に女性のオナニーシーンが描かれていることを指摘しつつ、明治期のポルノにもそれは出てくるのであって鴎外の作品であるからといって「過大な意味づけを行うべきではない」(55)としている。