白岩玄 / 野ブタ。をプロデュース (河出書房新社)



 鬱屈した高校生が一服できるファンタジーと成り得るのかどうかはいささか疑問だ。現役高校生はあんまり読まないんじゃないかと思う。この本はかつて高校生だった人間が、軽いノスタルジーを求めて手にしたりするのではないだろうか。


 まあ何にせよ、文章うまい(1983年生まれだ!若い!!)。臆病で自己演出に長けている主人公の男子高校生はよく描けている。綿谷りさもそうだけど、やっぱり作家は底意地の悪さが、かなめDA・YO・NE!もっと、人生の艱難辛苦を味わいつつ、書き続けてほしー・YO・NE!!底意地の悪さでは、りさたんが一枚上を行っている・YODA.net!やっぱり女の子のほうが、アレだからNET.com!!


 ちなみに、すでに18万部出荷されていて10月から日本テレビで連続ドラマになるらしいです。フーン。映像化するのはなかなか難しいと思うがなあ。