丸山圭三郎、黒鉄ヒロシ / 人はなぜ死を恐れるのか (メディアファクトリー)



 ハイブラウかつブラックユーモアにあふれた会話の妙味で、若輩者の小生には意味不明の部分も多々あり。両者のインテリ不良壮年なあんばいが、実にかっこいい。しかし、丸山氏が60歳にして世を去って、しかもこれが最後の本になったとは、なんとも残念です。


 黒鉄ヒロシのまんがも、挿絵風に入っているのだけど、彼の画風はヨーロッパ趣味ですね。しかも、サイレント。セリフがない。モンキー・パンチなんかもそうだけど、ヨーロッパ風のマンガを描く人って、日本人にはあんまりいないような気がする。小生が知らないだけかもしれませんが(たぶんそう)。