2005-12-06 マイク・モラスキー / 戦後日本のジャズ文化 (青土社) 本 ジャズ喫茶についてはずいぶん辛辣に書かれていましたが、まったくジャズ喫茶幻想が無い者としては「そんなものかしらん」という塩梅。 五木寛之、大江健三郎、石原慎太郎、倉橋由美子らのジャズに対する言及を読み解くあたりおもしろかったけれど、文藝評論とジャズをからめるのもなかなか難しいもんだなあ、と思いました。どうしても印象批評になってしまう傾向は否めないから。 後註では海外のジャズ論文が多数紹介されているので、興味のある人には役立ちそうです。