ポール・オースター / ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)


 「血」と「家族」にまつわる物語。オースターの物語では、一度、「底」へ落ちてしまって、そこから抜け出す話であったり、「底」から抜け出せずに、二度と現れない人物がいたりする。彼の作品の雛形が見えてきたような気がした。