渡部昇一 / 知的生活の方法 (講談社現代新書)

知的生活の方法 (講談社現代新書)


 知的興奮を覚えては踊ってばかりいる人なのだなあ、そして碁が好きなのだなあ。作者のキャラクタが垣間見えるところが、なかなか良い本。しかし、これは、優等生の書いた本。だから、彼の云うところは一般の人にはまねできないと思います。「カードで情報を整理する」というのはいささか現代には適用できないような気もするし。
 こういう物書きだとか、学者が立派な書斎のある住居を持ちたい、と思う傾向というのがおもしろいなあ、いや自然の理だろうかと愚考を重ねたりしました。