町田康 / つるつるの壺(講談社文庫)

つるつるの壺 (講談社文庫)


 にんまりと怪しい微笑みを浮かべながら読んでいたので内容をだいぶ忘れてしまったが、大阪でパンク歌手として芽が出ず、東京に出てきても貧乏暮らしでしかたなかった、というような自身の履歴を述べる語り口が、とても愉快で、技量があるなあとしみじみ感じた。