美学校音楽美学講座・ペン大有志による合同ゼミ 第8回@京橋映画美学校



 id:note103さんにお招き頂き、15名ほどの方の前でレクチャーというかプレゼンのようなことをしてきました。noteさんからは前もって「お好きなアイテムがありましたら、1〜3つほど、お持ち頂けたらと思うのですが、いかがでしょうか。会の進行に際し、紹介させて頂けたらと思っております」というお話でお誘い頂いたので軽い気分で遊びに行ったら...oh...no!!!楽曲の構造分析をやっていて、外国旅行へ行った様な気分で大変おもしろかったです。


以下は合同ゼミMLに流したサマリーの抜粋。一部表現を変えてあります。


・Candan Erçetin (ジャンダン エルテェティン)


 最近聴いている楽曲紹介としてiPodでおかけしたのは、彼女の『Melek』 (2004年発表の 5thソロアルバム)の収録曲です。トルコで今、最もポピュラーな女性シンガーだそうです。演歌な、また、歌謡曲なコード進行。そして黙っていれば「これインド?」と思ってしまう、このわたし。音楽理論が判れば構造分析できてもっとおもしろいかしらん、と強く思いました。


【略歴】Candan Erçetin 
1991年、イスタンブール市立音楽学校声楽科卒業(専攻:オペラ)。80年代には、Klips ve Onlarというグループで活動し、1986年にオスロで開催されたユーロビジョンコンテストに出場している。現在は音楽活動の傍ら、Lycée de Galatasaray(Galatasaray Lisesi・トルコで最も伝統のあるリセ・トルコ語とフランス語による教育を行っている) にて音楽を教える。


【web】Candan Erçetin 公式ウェブサイト (トルコ語


プロファイルに関しては英語のドキュメントがあるので、上記の略歴はそこから抜粋しました。Lycée de Galatasarayについては、ウィキペディア英語版より当該項目の解説を参照しています。




宮沢章夫 / 『「資本論」を読む』(WAVE出版)


「読む」という行為について深く考えを促す1冊としてご紹介しました。本文より抜粋した部分(pp.78-79)がこちらにあります。


【web】富士日記2




・Saturday Evening Post (サタデーイブニングポスト


 以前から気に入っていた音楽なので折角の機会と思い、彼らのセカンドアルバム『It's All True』から「里山キッズ」という楽曲をご紹介しました。


【略歴】Saturday Evening Post
2002年、東京都町田市で齋藤紘良(cello, vocal) を中心に結成。石井宣治(mandolin) 、安藤大(electric guitar) 、森元智子(drums) タカハシペチカ(percussion) の計5人を中心に、断続的にに演奏活動、録音を行う。打ち込み音源に、生楽器の演奏をかぶせるフォークトロニカ風のサウンドだったが、徐々に生のリズムを重視した演奏形態に変化している。


【web】Saturday Evening Post




宮永正隆 / 『ビートルズ大学』(アスペクト)


 ビートルズを通して、彼らが活躍した時代を、肌身に感じさせてくれる点が非常に魅力的だったのでご紹介しました。『「資本論」を読む』に共通する「読む」という行為(本書では「賞味する」というキーワードで語られています)についても考えさせられるものがあったので、そのあたりを上手くつなげて話が出来たら面白いかな、と思ったのですが、うまくいったかどうかは皆様のご判断如何だと思います。


【web】ビートルズ大学