日本×画展@横浜美術館



 とんでもないエネルギーが放出されている展覧会で、観終わった後ぐったりしました。体調不良時にはお薦めしかねます。心身元気な時にぜひどうぞ。


 藤井雷。旅行先から家族に宛てて描きはじめた絵手紙が、絵巻物の形式を借りて、延々と蛇のように続いていくという。これが物凄いエネルギーに溢れていて凄い。会期中にも美術館宛に手紙が送られてきて、どんどん更新されていく未完成の作品だという。画材として封筒を使っているところも気に入りました。これは一見の価値あり。くらくら必至。
 しりあがり寿。最高ですね。見るべし。しりあがり氏は横浜在住らしいけど、美術館に1週間通い詰めて描きあげたらしい。おもしろくて力強い。
 中上清。「わたしは視覚を信じている。視覚が常に誤認するということを信じている」云々というようなコメントボードがあって、その文章は良かった。作品は、絵を見て妄想の世界に飛び込んでいきやすい傾向の強いひとにはおもしろいでしょう。わたしはおもしろかった。