ふちがみとふなと/キム・スチョリ(ex-ラリーパパ&カーネギーママ)/カオリーニョ藤原とプチボッサトレス@梅田ムジカジャポニカ



一番手はキム氏。舞台上手にあるドアから水の入ったグラスを持っておもむろに現れ、アップライトの前に座って、名前も名乗らず引き出す。楽譜かと思われたファイルには、歌詞しか書いていない。美しい声。歌詞は聞こえて来ない。ピアノと声だけで満たされる7thな感じ。21世紀のひとりシュガー・ベイブの趣あり。40分くらい。ラリーパパ&カーネギーママは一度観ておけば良かったなーと思う。


カオリーニョ藤原とプチボッサトレスはボサノバ+日本語詞バンド。藤原氏の声がまたルックスからは想像のつかないなんともいえず良い声。伴奏のギターもひじょうに安定していて、実力を感じさせる。女性二人のコーラスも安定しており、楽しく聴けた。


渋谷で観たばかりの気がするふちがみとふなと近鉄電車の車掌さんが良い声でうっとりしたという渕上さんのMCは楽しかった。声フェチ的/音フェチ的世界と言ってもいいし、もっと素朴な感興もあるのだけど。ふちがみとふなとは楽しいなあ、健康だなあ、と思いながら観ているとあっという間に終わってしまう。最後はキム・スチョリとカオリーニョ藤原もステージに呼び込んで、はっちゃけていた。久しぶりに歌物バンドを退屈せず楽しくホゲホゲ観た梅田の夜でありました。