2005-09-26から1日間の記事一覧

二ノ宮知子 / のだめカンタービレ (13巻、講談社)

少し滞っていた感のあるストーリーに動きが出て来た感じ。読み続けたい。

江戸川乱歩 / 化人幻戯(江戸川乱歩全集/光文社文庫)

語り始めると長くなるので、抽象化して言うと、キッチュや耽美や変態性欲をコーティングする乱歩独特の品の良さは何物にも代えがたい、ということ。この年になって、少年物を読むと、その世界観の牧歌性も捨てがたい。わたしは乱歩を恐らく、推理作家として…

片岡義男 / 音楽風景 〜ロックというアメリカの出来事〜(シンコーミュージック)

片岡は軽薄な恋愛小説ばかり書いている作家という印象があったのだが『音楽を聴く 片岡義男』シリーズをはじめ、音楽についての随筆は本当に素晴らしい。本書では「わたしたちの知るブルースは、果たしてニグロ・フォークでなく、南部を離れた黒人たちによっ…

難波江和英、内田樹/ 現代思想のパフォーマンス(光文社新書)

再読(3回目)。レヴィ・ストロースの項の、「交換」や「価値」についての仮説が面白かった。大学時代に輪読したサイード『オリエンタリズム』についての批評と運用も面白い。