クローズアップ現代 「ブンガクに異変アリ!?(笑)〜台頭する若手作家たち〜」 (総合テレビ・午後7時半〜)



司会の国谷裕子http://www.nhk.or.jp/gendai/caster.html)が迎えるゲストは高橋源一郎http://www.plays.jp/diary/gen1rou/index.html)。


携帯メールやインターネットの普及で未だかつてない数の人間が毎日文章を書くようになった。それはとくに若者に顕著な傾向で、その中から「小説を書く」ということを特別視することなく、書くことに挑戦し、書き続けているひとが多くなったのが、昨今の若手作家の出現の理由ではないか、とは高橋の分析。文体も著しく口語化し、とくに、漫画の擬音や、歌の歌詞のような反復などが多いという指摘も面白い。まあ、紹介されていた若い作家の作品のほとんどを読んだことないんだけど。西尾維新とか、白岩玄とか、日日日(あきら、って読ませるらしい)とか。


芥川賞受賞時の映像がピックアップされていたが、綿谷りさは、あの容貌とけっこう変態的な文学性で生き残ると思う。『蹴りたい背中』は意外に性悪な小説だとわたしは思うのだ。