橋本治 / ぼくらの最終戦争 (小学館)

ぼくらの最終戦争(ハルマゲドン)―貧乏は正しい! (貧乏は正しい 2)


 「子供のいじめという現象によって問われる既成の価値観というのはどんなものか」というテーゼを中心とした一冊。世代差と性的抑圧について、貧乏を知らない王子様世代(1995年に17歳前後だった日本人が該当する)について、現代人はみな解脱済みであり、信仰とは思考停止であるというような愉快で刺激的な言説がめじろおし。