2003-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2003年 ノンジャンルベスト5(応募フォーム)

ことし3年目の企画になりますが、フロスティッドグラスで行われている 年間ベスト5の音楽を選ぶというものです。詳しくはリンク先をご覧ください。 本日の読了本。

関川夏央 / 戦中派天才老人・山田風太郎(マガジンハウス)

Who's 山田風太郎?を雑談風インタビューを絡めてとらえるフィクションであり、 フィクションからノンフィクション(リアルなサムシング)を提示する というまあ、端的に言えば「物語」を信じている作家の作品というのは良いですな。ある種の潔さを感じます。…

中島らも / ビジネス・ナンセンス事典(講談社)

ひさうちみちおのイラストが良いです。軽いので、暇つぶしにどうぞ。

What’s 年末調整 ?

最近の読了本。

ロック画報 第14号(ブルースインターアクションズ)

いい特集だと思いますよ。特集ティンパンアレー。でも何ですか。このクズサンプラー! こんなねえ、ティンパン特集買うような人間はよろこばないですよ、こんなCDじゃ!無意味ね、はっきり言わせてもらえばね! 1700えんという、この恐ろしい、とても雑誌と…

おれのはなしをきけごふんだけでもよいゴフィン

星新一 / 明治・父・アメリカ(新潮文庫)

星新一のお父さんが知る人ぞ知る星一(はじめ)であり、洋行して、伊藤博文や 後藤新平や野口英世と親交を結び、つまり、彼の青春譚ということになるのです。ずばり苦学ね。 明治時代に米国へ渡って、西から東へとくろうみそ。しかし偉大な精神はくたばらな…

橋本治 / ぼくたちの近代史(河出文庫)

先日彼の『恋愛論』というのを読んで、それまたクレイジーな一冊だったわけだけど、彼のクレイジーさというのが (クレイジーという形容は品性を欠くと思うのですが、「個性」ということばがなんとなく不適当に思えるのでイージーにクレイジー) こう、ぐび…

ふゆきたりなばはるとおからじ

父(はんけんりょく)が小泉首相の「日本国民の精神」というフレーズに「時代がかっている!」と 憤りを隠さない今日この頃、母は「いずれあんたも戦争に行かなくちゃならなくなるかもしれないわね」と云い(すぐに戦死しそう)、 で、ぼくはまあ、日本人っ…

筒井康隆 / 短篇小説講義(岩波新書)

「サマセット・モームの短篇小説観」がおもしろかった。チェーホフを引き合いに出していて、それがとてもおもしろいです。

横尾忠則 / 横尾忠則対話集 今、生きる秘訣(光文社文庫)

この本を読みながらグッド・バイブレーション、バッド・バイブレーションについて考えました。 岡本太郎、手塚治虫との対談がおもしろいです。

こなかりゆラジオ ゲスト:菊地成孔

音は悪いです。聴きにくいです。内容はおもしろいけれども。躁っぽいグルーヴ。 最近の読了本。

おもしろい/けだるい

さいきんなんか、不遜なんですけれども、疲れておりまして、「おもしろい」と「けだるい」 以外が無い感じで、ちょっと頭がくるっているかもしれません(いや、ひとはみな 少しずつくるってるんだけどね。それを、やや増した、2割5分増しくらいのクレイジー…

ぐちゃぐちゃ

サタデーイブニングポストメンバーによるリミックスプロジェクト。おもしろいです。

矢作俊彦 / スズキさんの休息と遍歴(新潮社)

(80年代の村上春樹+高橋源一郎)÷2って感じですね。軽い。 2CVで練馬から北海道まで息子とおやじの二人旅。ロードムービーな小説。

小田嶋隆 / 安全太郎の夜(河出書房新社)

全篇くだらないので、暇つぶしには最適です。

フッサールな男

最近の読了本。

小谷野敦 / 反=文芸評論(新曜社)

序章はためになる。期待していたのは、巻末の村上春樹『ノルウェイの森』批判だったのだが、 小谷野がわりと文頭で「これは極私的な・・・」と断ってもいるように、うーん。 まあ、評論家のいろんな言説があるのを知ることができて面白かったけど。 あと、春…

山本直樹 / ラジオの仏 山本の夢辞書1975-2004(平凡社)出ますぜねえさん

アマゾンにとうとう載りましたね。でますでます。でますでますよー!うおー! 担当編集者:細谷滝音氏のサイトapres un reve

わたしのこと愛してるって言ってイヤだねえお願いイヤだもう誓って

近田春夫 / いいのかこれで 考えるヒット6(文藝春秋)

近田の「考えるヒット」シリーズはすべて読んでいるけれども、文章の上手なひとだと思います。 音楽は「ゴア・トランス・テクノ」というジャンルの作品を作っているらしいです。 聴く気が1ミリも起きないですね。「ゴア・トランス風のテクノ」??良くわかん…

ヴィンセント・ギャロ監督 / ブラウン・バニー

渋谷のパルコ1と3に挟まれた映画館で観ました。 実に地味で、気だるく、見ていると、鬱々としてくるような、すばらしい映画です。 ロードムービーそのものです。そしてこれは人生そのものです(ウソだけど)。 しかし、この童貞感!ギャロはいったい幾つなの…

スパンクハッピー / Vandome, la sick Kaiseki

CD

音楽がアーバン・メランコリーと同衾してますですアニキ。凄いですアニキ。 太くて厚くて硬くて・・・。アア・・・。アアア・・・。ううう。 こう、不健康にも堂が入ってきた感じっていうんですかね。しぶといアンニュイですわ。これ。 ラスト3曲がたまらな…

「戦争」で死ぬ「ことば」(2003.12.1 記)

卒業論文を書き終えようとしていたおととい土曜日、バイトだったので、朝、 納豆を食べながらラジオを聴いていたのだが、ラジオ第一放送が知らせるには 「イラクで外務省職員と見られる二人の男性が何者かに殺害された」らしいという。 ぼくは、この卒論を書…

養老孟司『バカの壁』200万部突破

毎日新聞朝刊で知ったのですが、新書では『大往生』に次ぐ200万部突破らしいです。 下のエキサイトのページで担当編集者へのインタビューが読めます。 検証!バカ売れ『バカの壁』

小田嶋隆 / 山手線膝栗毛(ジャストシステム)

赤羽生まれの男が、山手線の各駅について、つまり東京について愛憎半ばに語っている。 結局彼の履歴はすべて東京にあるから、アンビバレントに語らざるを得ないらしい。 江戸より東京のほうがましで、夢のような人情の「江戸」が落語の世界にしかない、とい…

藤子不二雄A / フータくんNOW !(ブッキング)

安孫子先生は、そういやカワイコちゃん(美少女キャラ)が好きですな。 藤本先生にもけっこうアイドルネタがあるけれども(代表的なのは星野スミレか、やっぱり) 時事的な要素を取り入れるものなんですね、マンガというのはね。改めて言うのもなんだが。

藤子不二雄A / わかとの 1巻(ブッキング)

脇役を石森章太郎が描いているデスね〜。素朴なドタバタギャグ。好きだなあ。

アルフレッド・ヒッチコック / ハリーの災難

人間心理のオモシロさを巧みに描いてます。挿入歌の作曲がレイモンド・スコットとあるのだけど、やはりかのレイスコであろーか。 愚鈍な医師と保安官代理というのが、おかしいなあ。 シャーリー・マクレーンのスクリーン・デビュー作だそうで。キュートであ…

アート・テイタム / 20th Century Piano Genius

CD

クラシックの教養のありそうなピアノ弾きが、かわいいげっ歯類みたいにコロコロ鍵盤の上を転げまわっております。よいよい。じゃずじゃず。