2004-10-27から1日間の記事一覧
「恐怖とは何か」ということを、考えながら見ることもできる作品。 60年代のサンフランシスコ郊外の寂れた村で起こる異変を、その時代から捉えなおしても面白そう。 エンディングを血まみれにしないのはヒッチコックの品の良さであると思う。
折口の人生を平たく書くとタブロイドみたいになってしまうのだが、生まれ出づる悩み(暴君としての父、満たされぬ母への愛)、 深い情念に裏打ちされた文藝とも研究とも別け難い知への渇望(私塾的な師弟関係、男色)、そして 流離への惑溺(勤務先を1ヶ月無…
「米国」の求める「イノセンス」を照らし出す試み。筆者の興味がすでに米国にはないのでデータは古い。 文章も多少切れ味が鈍るが、どちらにせよ、小熊ファンはどうぞ。 米国では民族的マイノリティが一定の社会的地位を獲得するために、模範となる合衆国市…
『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んでいて、亡弟や妹が主人公のオルター・エゴではないか、とか やたらとひとを罵倒するところが主人公が精神的にかなり重篤な状態にあるのではないか、などと 勝手に思って読んでいたあたりが整理されていてすっきりし…